石原 |
靖国の問題では、日本人の英霊を等しく祀り尊敬するという論理や考え方は、世界一般の目で見ればしっくりこないと思われ続けているのではないでしょうか。
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今津 |
ぼくは「平和を愛し靖国を参拝する議員の会」の会長です。それであえて申し上げるのですが、靖国の問題についてとやかく批判するのは中国と韓国だけです。他の国、とくに東南アジアの国とミャンマーやタイやフィリピンの方々には靖国参拝を理解していただいています。
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石原 |
はあ
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今津 |
安倍さんがこの前、総理として靖国を参拝した時も、あの神社の中に世界の人々の戦没者を祀っている別の神社があり、そこにももちろん参拝しています。安倍さんが祈っているのはどの国の方も国の為に生命をなくされた英霊に対して心からの感謝と、もう二度とあなた方のような犠牲者を作らない、戦争をしないという誓いに行っているのですよ。私もそのような気持ちで靖国に行っています。
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石原 |
はあ。
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今津 |
靖国神社の中には「遊就館」という記念館があります。これに対しても中国や韓国は批判をしているのですが、この館の出口のところに花嫁人形が何体か飾ってあります。結婚もせずに戦死してしまった息子のために、英霊達の親がせめてひと目でも息子に花嫁姿を見せてあげたいと、自分で作り寄贈されたものです。その親の心は純粋にただ息子に思いを馳せるだけでで、その他に何の意図もありません。
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石原 |
はあ
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今津 |
それとよく言われる特攻隊の人達5800人のことです。鹿児島の川内記念館、広島の江田島記念館などを見ると、日本人として国のために生命を捨てられた方々なのだとつくづく思わされます。靖国をお参りするのもそれと同じ心であって、英霊に対して申し訳ないという気持ちですよ。
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石原 |
しかし、そこに「行け」と命令した人がいた。高見にいて物事を判断できたはずの人が「行け」と言った。この命令者も英霊といわれ、私達が参拝するとすれば、これは何かということになりませんか、この人はどうなのかという問題です。
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今津 |
その人の責任を問う問わない以前に、ご本人の大西滝治朗中将は1945年8月15日の終戦の日に自ら腹を切ってお詫びしているのです。若者を死に送らねばならない日々が、その人自身ほんとうにつらい日々だった証しであり、それが究極のお詫びだったのでしょう。
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石原 |
なるほどね・・・
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今津 |
「永遠の零」という映画を見ましたが、私のすぐ隣の若いカップルがずっと泣き続けているのですよね。戦争に召集されたので行かざるを得ない。しかし家族のためにどうしても生きて戻りたいというあの青年の姿を見て思うのは、靖国のことについて議論することすら英霊達に対して申し訳ないということです。
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石原 |
はあ。
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今津 |
A級戦犯などの戦争責任については別の議論であってこの靖国のところではほかっておいて欲しいと私は思います。靖国は幕末明治期に旧幕府軍と薩長の新政府軍が戦った内戦=戊辰戦争以来、日本国のために戦った英霊をずっと祀り続けているところです。
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