石原 |
日本人の潔さというのは世界に例がないですよね。イチローが大リーグでも一段と潔さが光るように。でもこれからは、派遣先で死ぬことがあることを覚悟しなければならない時代になってきましたね。
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今津 |
自衛官は常に遺書を書いていると思います。まず初めに「事に臨んで危険をかえりみず、身を持って任務の完遂に努め、もって国民の付託にこたえる」と署名して自衛官になります。
わたしはある方面の総監にお話を伺いましたが、彼は「私を含めて自衛官はみんな遺書を書いているはずだ」「もしかの時の覚悟はできている」とおっしゃっていました。ただわれわれ政治家はその方々を犠牲にさせないのが務めなのです。
小泉さんはかつて「自衛隊のいるところが非武装地帯だ」と言いましたが、そのような中途半端なことで派遣されるのでは自衛隊の方々に申し訳ありませんから、武器使用権限や装備についてもきちっと法律を作って、国民のみなさんの理解を得ようと努力しているところです。
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石原 |
いずれにしても自分たちだけは安全なところで、というわけにはいかない時代が来ました。
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今津 |
番匠幸一郎隊長のもとに最初にイラクに派遣されて、任務を遂行して帰ってきた時の自衛隊の隊員たちのあの自信に満ちた顔を見て、すごいなと思いました。その中で富良野出身の一人の隊員は、それまで親に「お前なんか生まれてこなければよかった」と言われていたそうですが、帰ってきたら「お前のような息子を持って俺は幸せだ」と言われたそうです。イラクでも他の土地でも、命をかけて行動することが家族のために国のためになるのですよ。それを恐れないということです。もしかして何があるか分からないと送り出す家族も送られる隊員もみな涙でしたが、結果は全員無事の帰還でした。
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