今津 |
第二にはJRの富良野線を空港に乗り入れさせることです。これは過去にJR内部で検討されたことがありますが、札幌〜滝川〜深川〜旭川〜旭川空港〜富良野〜トマム〜新千歳空港〜札幌と「周回するJR線」です。東京の山手線の北海道版です。こうすることで海外からも旭川に直接乗り入れができ、そこから必要なところに順回できるようになります。
この「JRの旭川空港乗り入れ計画」を私は自分の選挙の度に言ってきました。これには70億円くらいかかりますが。
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石原 |
でもそのお金は決して無駄ではありませんね。問題はやはりそれを生かすための地場の産業力の強化育成ですね。
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今津 |
上川地区の産業力を強くするためには、まずは何と言っても農業力です。先ほども触れましたが、安部政権の新成長戦略に農業強化がうたわれています。しかも日本が誇る安全、高品質の農産物産地として「北海道」は特に世界から注目されていますから、大チャンスです。
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石原 |
そうですね。
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今津 |
更には「雪」という特別の財産を活かした観光産業力です。それに加えて、地域には「強い医療」が既に存在します。
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石原 |
医療ですか。
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今津 |
海外の患者を自国に呼び込む「医療ツーリズム」の世界市場は約9兆円といわれています。タイでは年間150万人もの外国人の患者が訪れているようです。マレーシアや韓国でも国家戦略に位置付けています。
わが国でも「新成長戦略」に「国際医療交流」が盛り込まれ、「医療滞在ビザ」の新設などの取り組みが始まりました。
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石原 |
はあ
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今津 |
旭川の医療は国内有数です。人口10万人当りの医師の数は全国平均が218人、札幌圏ですら267人です。ところが上川中部は312人です。しかも旭川医大、市立病院、厚生病院、日赤、旭川医療センター(旧道北病院)の病院群があります。
いま旭川医大学長の吉田先生が進めている国際的医療ITネットワークは海外でもよく耳にします。それらを背景とした『メディカル・ハブ』構想は大変魅力的だし、やり方次第では実現性も大きいことです。
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石原 |
『メディカル・ハブ』になれば黙っていてもアジア全域から富裕層がたくさん集まって来ますね。
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今津 |
産業強化のためには、なんといってもいま地場にあるものをベースにして考えることです。農業、観光、医療の他に家具=木材産業があります。ですから世界のオリジナルチェアを集めた『織田コレクション』やカンディハウスの長原さんが熱心に実現を目指している『ものづくり大学』は地域発展のための大変な原石です。
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石原 |
それは今のところ埋もれたままですね。
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今津 |
この間『ものづくり大学』のことで長原さんを札幌で経済局長に紹介したら、この方がやる気になってくれましてねぇ…。増山さんという方ですが、これから我々の大きい力になってくれると思います。旭川の人間だけでやろうとしてもそれほどのことにはならないでしょうが、国の力を借りれば「ものづくり大学」が素晴らしい大学になる可能性は大です。
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石原 |
世界的なレベルの大学ですね。それができると観光資源としても考えられますね。
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