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第9回「カツオの刺身好きは社内でも有名です。」

石原:ここでちょっと肩の力を抜いてお話を変えさせていただきます。
社長のご趣味は?

吉田:ゴルフを少しやったのですが、
数年前に腰を痛めてやめてしまったので、あとは体を動かすのは水泳です。
まあ、趣味というよりは健康管理ですね。あと旅行は好きですね。

石原:お好きな食べ物はなんですか?

吉田:う〜ん・・・いろいろありますが。
平凡ではありますがコロッケですか。それとカツオの刺身。
このカツオの刺身好きは社内でも有名です。
毎日といっていいほど食べてます。

石原:カツオは一年中あるのですか?
一年中あります。

吉田:懇意にしてる魚屋さんとかに声かけておくんで、
必ずどんなときでも手に入ります。
カツオは10月の頃の戻りガツオが一番旨いですね。
北から戻ってきて脂が乗ってて・・・
切り方もちょっと薄めに切ってとか(笑)

石原:よほどお好きなんですね。
好きな食べ物の話をすると人間は顔が変わりますよね。(笑)

吉田:カツオは本当に一年中食ってますからね。

石原:お好きな歌といえば?

吉田:昔、ハワイアンバンドをやっていたのでハワイアンなら歌えます。
下手ですが。(笑)小林旭の「北へ」って歌も好きですね。

石原:さて、またバッグの話へ戻らさせていただきます。
日本においてバッグというものはいつ頃からになるんでしょうか?

吉田:明治です。近代カバンになったのは明治も後半、
特に東海道線の新橋辺りがスポットの1つです。

石原:やはりバッグというのは旅行とくっついているものですか?

吉田:いや日本の場合は旅行よりビジネスです。
帝国議会が開設された辺りから
今の「抱えカバン」というのが出てきたんですよ。
書類を入れて持ち運ぶためにね。
むしろ旅行鞄はその後です。
ルイ・ヴィトンが開業したのが明治前で。
旅行用のキャビントランクをやっているのと比較すると
やはり旅行の歴史が違いますね。
日本の場合は江戸の頃、
旅行用には胴らん(※ドウラン・革で作った方形の袋。薬・印・煙草・銭などを入れて腰に下げる携帯具)がありました。
まあ、参勤交代は旅行といえば旅行ですかね。

石原:中国との関係でいえば?

吉田:おそらく日本のハンドバッグのルーツといえば
むしろ中国だと思いますよ。
たしか支那カバンというものがありましたよね。
そういう事を考えると日本独自のモノってなんだろう、
と思ったりするのですが・・・。

石原:革文化がそもそも日本にはない・・・?

吉田:ええ、そうなんですが、ただ鹿の革を使ったものは
日本特有のものかもしれません。甲府の印伝とかね。


>>次回は、バッグを作る際の技術的なこと。吉田カバンのこだわりです。
  お楽しみに。(次回3月20日予定)

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