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第1回「中国では大学入試がすごく難しい」

石原:お名前は張彦芳と書きますが・・・
ジャン・ヤン・ファンとお読みすればよろしいのでしょうか?

張:カタカナで書けばジャン・エン・ファンです。

石原:よろしくお願いします。ジャンさん。

張:よろしくお願いいたします。

石原:さて、まずは張さんのお生まれなんですが?

張:中国の山東省です。地図でいうとこの辺です。(地図を指差す)

石原:これは・・・緯度でいうと・・・愛知県くらいですね。
40度とか39度とかそのくらいですね。

張:ええ、そこの海辺の街、煙台(イェンタイ)というところです。
昔戦争の時に情報を煙で伝えていたところから
こういう名前になったらしいです。

石原:それはいつ頃の戦争ですか?例えば・・・
日清戦争とか太平洋戦争とか。

張:もっと前だと思います。

石原:その煙台市って人口はどれくらいですか?

張:160万人です。
中国では「市」の下に更に「市」というのがあるんですが、
ちょうど日本の「〜町」とか「〜区」みたいなものなんですけれども。
だから中国の市っていうのはすごく大きいものになるんですよ。
煙台市の場合は中心が80万人くらいで、
その周辺の小さな「市」がたくさんあって、
合わせて160万くらいです。

石原:そうすると、中心に住んでる場合の住所は
煙台市・煙台市になるんですか?

張:そういう事になりますけど煙台市だけでみんな理解しています。
それに煙台市といえば大体、ほんとの中心部だけを指します。

石原:なるほど。
では例えば僕らが上海市と呼んでる所っていうのは
どっちを言ってるんですか?

張:上海はまた少し違ってくるんです。
なんて言ったら・・・政府の直接の管轄・・・?
みたいな感じなのでさっきみたいなのはないんです。

石原:煙台市は年間通して気候はどうですか?

張:暑い時は35℃とかで、寒い時はマイナス10℃くらいですね。
はっきりしてる気候なんです。

石原:同じ緯度の石川県なんかと比べたら寒いんですね。
じゃあ旭川に来て雪とか見てそんなに違和感なく・・・

張:う〜ん・・・でも雪の量にびっくりしました。

石原:煙台市にお住いだったのは高校までですか?

張:短大もです。中国では大学入試がすごく難くて、
私は受験で失敗して短大に入りました。
その時英語を中心に貿易科目を先攻しましたので
卒業後は貿易系の会社に入社しました。

石原:そうですか。中国の大学っていうのは広いものですか?

張:そうですね。敷地内に住んでる人とか多くて、
病院とか、銀行とかホテルまで。その中を自転車で移動してたりします。

石原:そんなに大きいのですか。
アメリカ並みですねえ。ところで、大学受験に失敗した人・・・
浪人というのは結構いるんですか?

張:中国では凄く多いんです。
だから私の時なんかは3回以上の失敗はできない、というのもありました。

>>さて次回は、飛び級試験のお話など
  お楽しみに。(次回5月21日予定)



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