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第5回「中国の家族は守りあうという感じですよね。」

石原:中国の人達が好きな国というのはどこなんですかね。
やはりアメリカですか?

張:ええ。アメリカとか、
あとはヨーロッパで言うと
ドイツとか好きなんじゃないでしょうか。
しっかりしてるイメージがあって。

石原:日本は?

張:日本はあまり好きな国に入らないかもしれません。
私は大好きですが。

石原:では国という単位から更に掘り下げて、
家族についてなんですが、
中国では家族は絶対的な存在ですよね。

張:そうですね。
日本も昔はそういう時期あったと思うんです。
中国でもだんだんそういうのが
薄くなっていくような気がします。

石原:微妙な体質の違いなんですが、
中国の家族は守りあうという感じですよね。
日本の場合は昔、家父長制というのがあって、
それは家族という単位の中での
厳しい縦社会が存在したんです。

張:そうですね。
昔は中国もそういう縦があったんです。

石原:家族愛というか絆、
そういうものが今でも中国人には強いと聞きますが。

張:ええ、家族や人情は法律よりも強い面もあります。
それは北の方に行くにつれて
強くなる気がしますね。
結局は経済の発展に伴って薄くなっていくような
ということになるのかもしれませんが。

石原:なるほど。
日本の今の家族というのは親子とかではなくて、
親戚とかまでになると
やはり冷たくて遠い気がしますよね。

張:遠いですね。日本では。

石原:こういう事を含めて会社組織や
独立心というものについてどう思われますか?

張:中国の人達は誰もが
独立心をすごく持っています。
でも、反対に・・・こういう諺があります。
「1人の中国人は龍で、3人の中国人が集まれば蟲になる。」

石原:日本人はその逆ですね。
1人だと蟲で、3人だと龍ですね。
何か好きな言葉はありますか?

張:日本に来て覚えた言葉なんですが、
サッカー選手の中田(英寿)さんが
テレビかなんかのコマーシャルで言ってた
「自分なり」という言葉が好きです。

石原:そうですか・・・自分なりに。
まだお若い張さんに聞くのも何ですが、
最後の質問です。人生とは?

張:う〜ん・・・「挑戦」です。

石原:今日はいろいろとお聞かせいただき、
ありがとうございました。

張:こちらこそありがとうございました。

>>いかがでしたでしょうか? 中国特集。
  この対談は2002年に行われたのもです。
  さて次回は「世界一の椅子のコレクター」織田憲嗣氏の登場です。
  お楽しみに。



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