第4回 衆議院議員/鈴木宗男
   インタビュアー/石原嘉孝/オクノ社長


特に政治家は言葉だけの人が多いと思いますね。

石原: ところで視野を少し広げますが地球全体を俯瞰して、
「現在の世界と日本」を見た時、どのような光景が先生には見えますでしょうか。

鈴木: ・・・・。現在の世界を一言で言えば「心がない」と思いますね。
……例えば「21世紀は環境の世紀だ」と多くの人が言いますよね。

石原: ハァ

鈴木: そう言いながら、その政治家をはじめ「識者」達などは一滴の水を大事にしていますか。

石原: ハァ

鈴木: 水は、誰が作っているのか。

石原:

鈴木: 山に対して1本でも樹を植えたことがありますか。
…非常にね、みんな心がないというかね。
私はいま言葉遊びの人が多すぎると思います。
特に政治家は言葉だけの人が多いと思いますね。

石原: ハァ

鈴木: やっぱり私はこれからの人類を考えたとき大事なのは「自然との共生」だと思います。
新党「大地」は、だから「大地に還り大地に学べ」という姿勢です。
私たちは自然のおかげで生きておられるのです。
だから必要なのは、自然に対する感謝の心です。

石原: なるほど

鈴木: その気持ちがね、家族愛とか郷土愛などにつながるのですよ。
国会にいてつくづく思うのは、政治家も官僚もみんなその「心」を持ち合わせていないということです。

石原: そういうことを考えると、先生が北海道にお生まれになったというのは大きな意味を持ちますね。
東京でお生まれだったら、その考え方にはなかなかなれない…。

鈴木: えぇ、東京の人はね…。
東京から良い政治家が出ないのはそこですよ。

石原: そう豊かな大地を感じることができないところでは…。

鈴木: 大阪も良い政治家が出ませんね。

石原: えぇ 出ませんね…。

鈴木: 総理大臣も東京から出たのは、今までは一人ですよ。
鳩山一郎さんだけ。あとはすべて「地方の人」ばかりですよ。
私はそこにねぇ、一つの「あかし」があると思っているのですよ。

石原: なるほどね

鈴木: やっぱり「地方の人」には根源的にハートがある…。
心の大きさですよね。…でも最近は、地方も都会化されてきて、
その「心」を失ってきてますけれどね。
そこに私はいま大きな危惧の念を抱いていますが…





その時には、気がつけば日本は「四面楚歌」ですよ…。

石原: なるほどね…。
そのように、人間として大事な心を失いつつある現代ですが、
さて私たちのこの日本は、世界の中でどのような位置づけなのか、
その辺りのことをお聞かせ下さいませんか。

鈴木: 私はいずれねぇ…。
日本はアングロサクソンに叩かれる日が、
きっとやって来ると思っていますよ。

石原: 欧米に叩かれる…?

鈴木: えぇ いずれ…。
その時、さて誰が日本を守ってくれるか?

石原: ハァ

鈴木: 日本が困ったときに助けてくれるのはアフリカしかない。
どんなことがあっても…アフリカの53カ国が日本についてくれれば、
日本は生きていけるのですよ。

石原: ハァ…。

鈴木: アフリカには石油もあれば鉄もあればウランもあります。
レアメタルも豊富です。その他様々な資源が眠っていますよ。

石原: なるほど

鈴木: だから私は今まで一生懸命「アフリカ」をやってきたのですよ。

石原: ハァ

鈴木: 私は21世紀の半ばまでには、日本は窮地に追い込まれると思っていますが、その頃には、逆にアフリカは政治も安定し経済もしっかり定着して、今よりも遥かに大きな力を持っていると思いますよ。

石原: 日本はそのアングロサクソンのほかに、中華にもやられませんか?

鈴木: いえ、私はまず先にアングロサクソンにやられると思っています。
中華はそのあとでしょう。

石原: その「やられる」ということには、先生はどんなイメージを持っておられますか?
たとえば「日米同盟」を解消するとかというようなことでしょうか?

鈴木: 私は、その頃にはもちろん「日米同盟」もないと…。

石原: ハァ

鈴木: やがて遠くない先に、アメリカは政治も経済も中国の方にぐっとシフトしていくでしょう。
そして日本は市場価値もなければ、同盟する魅力もないと考えて、
必然的に離れていくでしょう。

石原: ハァ

鈴木: その時には、気がつけば日本は「四面楚歌」ですよ…。

石原: ・・・・。

鈴木: だから重要なのは「アフリカ」なのです。
ただ資源のことだけでなく、人的なことを考えても。
たとえばオリンピックでたくさんのメダルを取るのはアフリカ人ですよ。
本来アフリカ人はすごいエネルギーがあるのですから。
その人達の力を生かす。
そう考えて私は前から「アフリカ」に力を入れてやってきました。

石原: ハァ

鈴木: それと、エネルギー資源を豊富に持っているのはロシアです。
だから日本の国益を考えて、「アフリカとロシア」の2つに力を入れてやってきたのですよ。

石原: なるほど。…でも「アフリカ」をそのようにとらえて、
真剣に取り組んでいる政治家は他にいませんでしょう。

鈴木: いません。今まで「ロシアとアフリカ」をキチッとやってきたのは私しかおりません。
だから私がいなくなったらロシアはダメになった。
もちろんアフリカもダメ・・・。
誰も政治家でできる人がいないのです。

石原: 例の「外務省のラスプーチン」といわれた佐藤優さんは、
アフリカに対しても先生と同じ見方ですか。

鈴木: いえ、佐藤さんはアフリカは専門外ですから・・・。
やっぱりあの人はロシアですよ。

石原: ということは、アフリカは全く、先生お一人ですか。

鈴木: いま森元総理がやっておられますけどね。
でも森さんはお立場があるからそうそうフットワークよくは動けないですよ。

石原: それにしても、日本の国益として、将来を見越して、
ズバッと「アフリカ」をそのように見る考え方は、
私もはじめて聞きましたよ。全くすごい!

鈴木: 日本の政治家はみんなアメリカばかりを見ていますからね。

石原: アジアすらあまり見ていませんね。

鈴木: そう、あまり見ていません。

石原: それにしてもすごいな〜。

鈴木: 最近は特に政治家自身の基礎的体力が弱っているし、
そもそも世界観を持っていない人が圧倒的ですよ。



>>大誉地の小学校時代の欠食児童とアフリカの子供た ちがオーバーラップするのですよ。



 
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